おもちゃ塾 第36話
【同じに見えて全く金額が違う物】
相場・・・・35万円
年代・・・・1960年代
メーカー・・マルサン
素材・・・・ソフトビニール
備考・・・・左35万円 右3万円

※初心者様にわかりやすく書いていますので
 マニアックなとこは、飛ばして簡略化してい書いています。

 

随分前にも書いたことがあるのですが
基本的に玩具には値段の差は兎も角として
1期 2期 3期….
と分けられて呼ぶ事が多いのです。
わかりやすく書きますと
(必ずではないですが)
初版 再販 再再販…
と思って頂ければ結構です。
では、今回の写真の
マルサン商店のゴジラは
どちらが1期かわかりますでしょうか?
もっと言いますと
6体写っているので1期2期最後期とあります。
値段は
1期が35万円
2期以降が3~5万円ほどです。
写真でわざと尻尾を強調してますので
勘の鋭い方は気がついたと思います。
ゴジラの場合は
1期と呼ばれている物は
尻尾がアルファベットの J のようになっていることから
Jテールと呼ばれたりしています。
個人的には、好まない呼び方ですが。。
1期の特徴は
頭から尻尾までの広範囲銀吹
Jテール
刻印なし
一回り大きい
のです。
他説では
成型色が明るめの緑
ブルメタスプレー
刻印有り

1期と呼ばれていますが
個人的には違うと思います。
この写真の物が1期と思われます。
そもそも1966年に販売された
マルサン怪獣ソフビの初期に
緑はないのです。
基本が
濃紺成型色
刻印なし
そこに
銀スプレーが大半です。
ナメゴンもそうですね。
あとは濃紺に茶色等のくるみ塗装。
わざわざ、みどりゴジラのためだけに
明るめの成型色に初期マルサンにはない
スプレー色を作って吹いたとは考えにくいのです。
刻印もあるし。

ここでも初期に取り上げましたが
有名な800万円
ガラモン1期もマルサン刻印ないのです。
この Jテールは
金型から尻尾を引き抜く時に
角度がキツイために改良されて
角度がゆるやかな2期に改良されていったのだと個人的には思うんです。
ちなみに
みどりゴジラは、緩やか尻尾です。
初期ものと呼ばれるのは
スプレー吹きや塗装が非常に丁寧です。
不必要なくらいに丁寧な物もあるくらいです。
このゴジラが1期だと断定できる理由に
一回り大きい  
があるのですが、これは次の機会に説明しますね。
2期、3期となるにつれて
簡素化されたような感じになって行きます。
理由は簡単で
爆発的に売れたので
大量生産になったからです。
たかが、おもちゃ
されど、おもちゃ
おもちゃに歴史ありで
こういったマニアしかこだわらないことを
一般の方にも知って頂き
後世に伝えていければ本望です。
あ、これをお読みの方も
お家に眠っていたり、見つけたりした時
どこかに買い取り等出すときも
このゴジラはJテールだからね!
と言えばお店の人もびっくりするでしょう。

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